急性胃腸炎の症状
大きく分けてウイルス性(ロタウイルス、ノロウイルスなど)と細菌性(サルモネラ、カンピロバクター、O157など)があります。 どちらも嘔吐や下痢、腹痛などの症状を起こすのが特徴です。吐きはじめは、何度も立て続けに吐くことが多いです。その後下痢になって、多くは1週間くらいでよくなります。
急性胃腸炎の治療
抗生剤の使用について
ウイルス性の急性胃腸炎には抗生剤は効きません。細菌性には抗生剤を使用します。 どちらも吐き気止めはあまり使いません。夜中などに一時的に使う分にはいいですが、使いすぎると体に長い間ウイルスや細菌が残ってしまい症状が長引きます。
水分補給について
吐くのがひどいときはあまり水分をとらず、少し落ち着いたタイミングで経口補水液もしくはミルクを飲ませます。5分おきくらいにスプーン1杯分程度から飲ませてください。3時間以上吐かなくなったら自由に飲ませてもらっても大丈夫です。
下痢がひどい場合
下痢がひどいときは、腸が活発に動いていて、そのために腹痛があることも多いです。おかゆやうどんなどの消化のよいものにして、野菜なども加熱して柔らかくしてあげてください。リンゴなどの果物もすりおろしてあげると食べやすいです。脂ものや生もの、揚げもの、乳製品などは控えましょう。
ノロウイルスの場合
ウイルス性、特にノロウイルスは感染力が強く、吐いたものや下痢の処理については使いすてエプロンや手袋を使って、漂白剤をかけてきれいにふき取りましょう。ふき取ったものはビニール袋に入れてそのまま捨てましょう。